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【広報すその編集後記】2024年1月号

広報すその編集後記とは?
毎月発行している広報すそのの特集記事を中心に、紙面の都合で掲載し切れなかった内容や、編集への想いなど、こぼれ話を書き綴っていきます。

表紙の写真

表紙の写真は川勝平太静岡県知事と村田市長とのツーショットです。
2ページ以降の対談へのつながりでお二人の写真を撮影させていただきました。

特集・新春対談2024 第1弾

広報すその1月号(新春号)は、広報職員としても特別感があり、9月頃から対談に登場していただける人の候補や全体の企画などを検討、調整します。

いくつかの企画案を担当者が上司へ(今回は市長まで)段階的にプレゼンしていき、最終決定するのですが、最初の企画案の段階とは全く別の人、内容になることもあります。

しかも来年の企画にも配慮して、内容が被らないように、と色々と調整しながら進めています。

第1弾の対談は川勝平太静岡県知事です。

熱心にお話してくださる川勝平太静岡県知事

川勝知事との対談を広報すその1月号で掲載する企画が固まってから、こちらの趣旨や企画などをまず県の広聴広報課へ説明し、お願いするところから・・・。

こちらからの投げかけでまずは「検討します」とのお返事が。
少しして、「スケジュールが調整できません、今回は残念ですが」とお断りされてしまいました。

さて、これから表紙や対談の中身をどうしよう、と考えているところに
「限られた時間でなんとか調整ができるかもしれません」との連絡が。

川勝知事と村田市長のスケジュールの調整、当日の役割や対談の内容の打ち合わせ、当日の服装や対談場所の確認、着席位置、カメラマンの動作確認などなど。
どーーーーーっと準備が進みました。

県の広聴広報課のご担当者の方もとても細やかなところまでお気遣いくださいました。
感謝しかありません。

こうした対談をするときには、一定のシナリオ(台本)で話の流れを事前に調整します。
県も市も担当者レベルが知事、市長の事前の確認も済ませて、準備万端で当日を迎えたのですが、お二人とも会うと途端に今後の県政や市政の展望を話し始められて、中々情報発信課の大塚課長のコーディネート、対談の仕切りは難しかったと思います。

対談中の様子

対談の内容には話す速度や声量に強弱や緩急をつけ、じっと目を見ることもあれば少し目を外へ向けたりと、表情もとても豊かなものでした。

当初県のご担当者から30分で!というお時間も少しオーバーしてしまいましたが、あっという間に時間が過ぎました。

対談終了後は知事室の富士山の絵を背景に写真撮影をしました。


今野カメラマンが緊張で震える体を堪えながら撮影した見事な2ショット

今野カメラマン
「対談に時間を割くため、写真撮影の持ち時間はセッティング込みで5分。ただでさえ緊張する知事の撮影なのに5分て短か過ぎませんか(笑)。事前にインターネットで知事室の雰囲気や知事の対談記事で撮影のイメージをしてあったので、立ち位置とポーズを指定して、すぐに撮影を開始しました。カメラを構えると、お二人とも完璧な笑顔に早変わり。被写体の笑顔を引き出すのがカメラマンのスキルだと思っているのですが、ここでは全く不要でした。さすがプロだなぁと感心しながら予定どおり5分で撮影は終了。新春号の表紙を飾る写真が無事に撮影できてほっとしました。

特集・新春対談2024 第2弾

第2弾の対談は、ウーブン・バイ・トヨタ㈱の隈部肇CEOです。

ウーブン・バイ・トヨタ(株)隈部肇CEO

市内御宿のトヨタ自動車東日本㈱(旧関東自動車工業㈱)の工場跡地に建設中のウーブン・シティ、まだまだ市民の皆さんには具体的にご紹介できていないということから、どんなところになるの? 誰が住むの? 地域の人とはどんな風にかかわるの?などなど、市民目線の様々な問いに応えられる内容にしたいという想いでこの対談を企画しました。

令和5年10月に就任した隈部CEOを裾野市にお迎えし、市長と対談していただいたのですが、まずは隈部CEOのお人柄、本当に素敵な方でした(筆者談)。

企業の“CEO”と聞くとあまり笑顔がなくて、無骨で無口、お堅い人…みたいな勝手な少し怖めなイメージを持っていたのですが、準備してきた私たちにもねぎらいの言葉をかけてくださったり、対談の中で隈部CEOの伝えてくださる内容そのものにお人柄がでていました。

広報紙の原稿のこぼれ話として、隈部CEOが話された内容でとても印象深かったのが以下のお話です。

「書かれると恥ずかしいのですが、社内は英語が多く使われていて、英語がそんなに得意ではないので、大変な思いはありますがが、そんな私でもコミュニケーションは心だと思っていて、しっかり心は繋がっていると信じています」

想いを語る隈部CEO

・・・恥ずかしそうに隈部CEOがお話しされていましたが、こういうことを言ってくださるお人柄が素敵です。

「50年間以上、裾野の地で裾野の皆さんといいクルマを作って世界に届けてきた。この絆はものすごい尊いもの、大事なものだと思っています。次の50年のモビリティ社会を切り開くような技術を、裾野市民の皆さんと作っていけたら本当に何よりだと思います」

・・・裾野のことをとても大切に思ってくださる気持ちがすごくうれしかったです。こんな風に思ってクルマを作っていたのだなぁと。

対談の中では未来を担う子どもたちへの想いを話してくださいました。
裾野で育った私(筆者)は、小学5年生で参加する「トヨタサマースクール」(私が小学生の時には夏休みに行われていて、このような名前だったかと)のことを今でもちゃんと覚えています。もう40年以上昔のことなんですが・・・。
東富士工場(旧関東自動車工業の工場)のラインを見学させていただいたり、東富士研究所のテストコースをバスで走ったり、子どもながらに企業を身近に感じたものです。

今もその「トヨタスクール」は市内や近隣市町の小学5年生を対象に出前講座方式で行われています。
とても工夫された内容で、学校にいながら工場のラインを体験したり、自動車の安全機能の研究を聞いたり、実際に作業着などを着てみたりと、子どもたちはとても楽しそうに学んでいました。

その中でウーブン・シティについても社員の方が説明してくださっており、子どもたちは真剣に話を聞いて、実際にバーチャルのまちを体験していろんなことを感じているようでした。

「ウーブン・シティで働くことも一つの選択肢、将来の夢になった」
「周りのことを想う気持ちで発明家になる」

という子どもの言葉が印象に残りました。

村田市長と富士山を背景に記念撮影 

今回の対談を通じて、現在建設中のウーブン・シティのことを途中経過を市民の皆さんに知ってもらう、伝えること、伝わることを念頭において広報紙の原稿を書きました。私自身も学ぶことがとても多かった貴重な経験となりました。

関わってくださったすべての方々に感謝です。

特集・振り返るすその 2023

1年を振り返る「振り返るすその」は、昭和47年1月号から続く伝統のコーナーです。昭和46年1月に裾野市は市になり、このコーナーは市政発足のときの写真からスタートしています。

コーナーの名称は時代に合わせて変化をしていますが、裾野市の歴史を記録に残す大切なページです。

「振り返るすその」第1号(昭和47年1月号)

2023年の振り返るすそのについて。

2023年に取材をした写真を見返して、掲載写真をセレクトしました。
1年間分の写真を見返して「笑顔の写真が増えた」と感じました。

新型コロナが5類に移行したことでマスクをしない人が増えたこととイベントが復活し、多くの人が集まったことが理由でしょうか。

笑顔っていいですよね!

本人も楽しいのはもちろん、写真撮影をしているカメラマンも楽しいし、笑顔の写真を見た人も楽しい気持ちになります。

2024年の広報すそのは、皆さんに笑顔をもっとたくさん届けられる紙面にしていきます。

もっと伝えたい!記事

◼️裾野市役所に転職する

裾野市では職員採用に力を入れていて、今年度は夏、秋に続いて冬も採用試験を行い、「人と企業に選ばれるまち」に挑戦する仲間を募集しています。

市民意識調査によると、ターゲットになる世代は日常的に広報紙を読む層ではないのでキャッチーな紙面にしても情報が届かないと考えました。

そこで夏と秋の募集記事のキャッチー路線から変更し、「ターゲットの祖父母に訴えかける紙面」にしようとアイデアを練りました。

こたつに入っている老夫婦の写真『新しい年は裾野で過ごそう』のキャッチコピーで祖父母の心を鷲掴みにする案で副市長へのプレゼンに臨んだところ、1ミリも刺さらずボツになりました(涙)

困り果ていたところに人事課長から「“裾野市役所に転職する”はどうかな」と提案があり、この路線で行くことになりました。

メイン写真は裾野市役所への転職によって未来が広がるイメージで撮影しました。

モデルは製薬会社から転職した現在30代後半の職員です。
後ろ姿なので誰でもいいじゃないかと思うかもしれませんが、こういう部分は広報担当としてのこだわりが出るところですね。

人物と太陽が重なるように構図を決め、写真にゴースト(光の輪)が出るように何度もシャッターを切りました。
古いレンズの方がゴーストが出やすいので、30年前のレンズで撮影したのもこだわりのポイントです。

広報紙のこの記事で1人でも多くの人が職員募集へエントリーしてくれることを願っています。

これからも伝える伝わる広報を目指して、裾野のファンを増やしたいです。


この記事を書いた人

■眞田さおり
情報発信課で広報を担当しています。裾野の魅力を心を込めて伝えます。裾野のファンを増やしたい!

■今野功一
情報発信課で広報を担当しています。
裾野市の歴史を残す1枚を撮るために、シャッターを切りまくります。


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