【市長戦略最前線】採用への想いと職員の声(前編)
今回の市長戦略最前線は、裾野市が取り組む「採用の強化」について取り上げます。
裾野市は採用に力を入れています。
「日本一市民目線の市役所」や「人と企業に選ばれるまち」の実現には、それに一緒に取り組む仲間が必要だからです。
多様な人に集まってほしいので、夏試験と秋試験に続き、今回、冬試験を行います。
しかも、経験者は40歳まで応募ができるんです。
ちょっとでも興味があったら採用サイトチェックしてみてくださいね(冬試験というリンクから詳細が見られます)。
採用への市長の想い
市長が求める人材や採用に込める想いを聞きました。
ーー裾野市が求める人材を教えてください。
型にはまらない人、チャレンジ精神が旺盛な人、新しいことをやることに躊躇しない人、市民のためになるならこういうことをやってみたいというような人が来てくれればうれしいです。
ーーチャレンジをするって結構勇気のいることだと感じます。組織のバックアップのようなチャレンジを後押しするような仕組みは考えていますか。
「チャレンジに対する失敗は決して否定されるべきものではない」という職場風土を作っていくことが大事だと思います。
全提案全採用ではなく、提案内容は組織でしっかり精査していくので安心して提案をしてください。
その提案をしっかりと汲み上げていけるような組織を作ることが、マネジメント側の僕の仕事だと思っています。
ーー冬試験は特に経験者を求めているようですが狙いを教えてください。
冬試験は主に経験者枠と考えています。
役所勤めだった方もいれば民間企業にお勤めだった方もいるし、色んな団体にお勤めだった方もいると思います。
色んなノウハウがあってこそ、総合的な市役所になり、色んな人の気持ちが分かる組織になると僕は思っています。
そのために、これまでの職種や経験を問わず広く人材募集をするというのがこの冬試験ですね。
ーー市長は今まで様々な仕事の経験をされてきたかと思いますが、経験することの大切さは何だと思いますか。
僕は介護の現場にいたこともありますし、議員秘書をやっていたこともあります。これらがあって総合的な人間形成、人格形成がなされ、今の僕ができていると思います。
何回転職しても僕はいいと思います。
1回転職すると転職へのハードルが低くなる。
冬っていうのは、春からの生活どうしようかなって考える時期だと思っています。上半期やりきったから春からは新しいことにチャレンジしようと思うのが、実はこの冬の季節かなとも思っています。
ーー経験は新たなチャレンジへのハードルを下げ、その人を形成する要素になるということですね。ありがとうございました。
働く職員の声
多様な人材を求める裾野市で働く職員の声を紹介します。
バックボーンの違う3人のそれぞれの働き方から、自分のキャリアを考えるヒントが得られるかもしれません。
最年少課長 山下幸宏(業務改革課)
■DATA
名前:山下 幸宏(やました ゆきひろ)
所属:業務改革課
キャリア:新卒で入庁→管理課→社会教育室→管理納税室→企画政策課→企画政策課行革推進室→静岡県へ派遣→企画政策課→区画整理課→人事課→業務改革課
山下さんは、裾野市役所の最年少課長です。
DXやBPR(※)を担当する業務改革課を束ね、「日本一市民目線の市役所」を実現するための業務改善に取り組んでいます。
年功序列ではない働き方のモデルとして話を聞きました。
ーー裾野市役所を志望した動機は何ですか。
中学生の時に、友達とサッカーの大会に出たんですよ。
中学生の部とかでなくて、社会人とごちゃまぜの大会。
その大会を運営しているのが市役所のスポーツ担当部署の職員で、ジャージ姿でおそらく面識のある参加者の皆さんとボール回ししながら会場準備していて、なんとなく参加者が集まって開会式が始まったんです。それがかなり衝撃的な光景だったんです。
それまで自分たちは中学生というくくりの中で生活していたわけなんですけど、そこに行ったらスタッフである市の職員も、他の参加者も中学生だとか社会人だとか関係なく一緒に準備して、ゲームして、閉会式をやって終わったんです。
そういう仕事もあるんだっていうのが一番最初のきっかけです。
ーー就職を控えた大学生の時に、その中学生の時の思い出が蘇ったということですか。
そうですね、漠然とでしたが、公務員になろうと思っていたんですよ。
ーー国とか県とかでなく、なぜ裾野市役所なのですか。
大学のゼミの研究が町とか村を対象にしたものだったので、その流れもありましたね。
ではどこに就職と考えたときに、私は地元の自治体ということで裾野市を選びました。
働き始めていろいろな自治体の人と話しましたが、選択肢は人それぞれでいいなとも思います。地元でもいいし、学生になって住んだ町でもいいし、旅行先でいいなと思った自治体でもいいし。
ーー山下さんは若くして課長になられたのですが、大変だと感じる時はどんな時ですか。
メンバー3人の小さな課なのであんまりないですけどね(笑)
とはいえ、市では市長戦略があって、やるべきことが明確になっているじゃないですか。
目標に対してスケジュールの遅れなく課の運営をするというのは、大変というかやらなければいけないことだと思っています。
ーーデジタル部局を統括する副市長が無茶な要求を出してくることはないですか。
他の職員からはそう思われているようですけど、そんなことはないです(笑)
ーー難しい判断をしたりする場面もあるかと思うんですけど、そんな時、自分の気持ちや感情をコントロールしていますか。
判断って知識と経験を要するじゃないですか。
知識が足りなかったり経験が足りなかったりするものは、それを持っている人に聞いてしまいますね。職員数は400人に満たない組織で、みんなお互いのことが分かっていますから。
そうすると自分で抱え込んでしまったり感情に左右されたりすることなく、客観的に判断ができると思います。
ーー部下のモチベーションを上げるために気をつけていることはありますか。
本当にちっちゃなことでも、良かったことはすぐ口に出して褒め合うようにしています。「これいいよね!」みたいな感じで独り言ったりとか。
メンバー同士が聞こえるようにキャッキャと褒め合っています。
ーーワークライフバランスはどのように保っていますか。
スケジュールをしっかり管理して、休んだり休んでもらったりできています。
ーーありがとうございました。
(後編へ続く)
山下課長が率いるDXチームの取り組みは、広報すそのオンラインの「DX front line」で読むことができます。
この記事を書いた人
■今野功一
情報発信課で広報を担当しています。
裾野市の歴史を残す1枚を撮るために、シャッターを切りまくります。
■小河素美
人事課で採用を担当しています。
一緒に挑戦する仲間を増やしたいです。
この記事へのご意見はデジタル目安箱からお知らせください。