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【広報すその編集後記】2024年3月号

広報すその編集後記とは?
毎月発行している広報すそのの特集記事を中心に、紙面の都合で掲載し切れなかった内容や、編集への想いなど、こぼれ話を書き綴っていきます。


表紙の写真

「野球しようぜ!」

表紙の写真はメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手のグローブが届いた様子を、西小学校で撮影しました。みんないつかいつかと待っていたようですね。(児童だけでなく先生方も待っていたと聞いています)。

6年生の代表が市長とキャッチボールをしたり、代表児童が感謝の言葉も述べたり、セレモニーは盛り上がりました。

みんなのありがとうの気持ちが大谷選手に届くといいですね……。

特集・絵になる街すその ロケ支援作品 陰陽師0先行上映会

ロケ支援作品 映画『陰陽師0』の作品紹介と静岡県内最速となる映画先行上映&原作者 夢枕獏さん、佐藤嗣麻子監督によるトークショーのお知らせです。

 映画『陰陽師0』は、令和4年4月初旬の1週間、主演の山﨑賢人さん、染谷将太さんはじめ約100人のスタッフが滞在し、市内でも撮影されました。準備、調整はさらにその半年前からスタートしていました。

この作品の主な国内ロケ地は3つ、「歴史公園えさし藤原の郷(映画セット)」、「京都の寺院」、そして、「裾野市の自然(森、草原)」です。

自然はどこにでもありそうですが、実は裾野市にしかない特徴的な自然が富士山の麓に残されていて、十里木の苔むした神秘的な森で撮影が行われました。

十里木でのロケの様子

そして、不二聖心女子学院の草原「第2オークヒル」でも馬の走りが撮影されましたが、こちらでのロケが決定したのは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の馬担当チームが学校の環境の良さを覚えていて今回の作品チームに紹介してくださったのがご縁です。

不二聖心女子学院でのロケの様子

 映画やテレビなどの映像作品でロケ地探しを担当するのは「制作部」と呼ばれる部門ですがその責任者である制作担当 相川真範さんがロケのまち すそのの魅力についてコメントくださっています。 

一足先に、作品を試写させていただきましたが、裾野の苔むした美しい緑の森が、重要場面、感動的なシーンで登場します。 ぜひ映画を見ていただいて、裾野市のロケシーンを探してみてください。

映画は3月19日の先行上映会、もしくは、4月19日全国劇場公開です。

特集・新しい生活に必要な手続きはオンラインで

毎年、3月末の市役所窓口はものすごく混雑します。

市民の皆さんのイライラはもちろん、窓口の職員のヒヤヒヤもMAXになるこの時期を何とかするために、オンライン手続きを拡充させました(市民課が中心となって頼りになる窓口を目指してます)

休日の窓口開庁とオンライン手続きで、少しでも混雑が解消出来たらうれしいですね。

特集・いつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり:チームオレンジ発足🍊

認知症の方にやさしいお店🍊チームオレンジ発足式

広報すそのでお知らせした認知症の方にやさしいお店🍊チームオレンジの発足について、担当の介護保険課葛城保健師にお話を伺います。


ーーこの事業を担当している葛城さん、自己紹介をお願いします。

市役所入庁8年目で、専門職の保健師です。

保健師になる前は、病院で看護師として働いていました。
看護師の仕事も大好きでしたが、病院を退院される方の表情が皆さん晴れやかで嬉しそうなことから、やはり家や地域こそが帰りたい場所であり守りたい暮らしなのだなと改めて気づかされました。

「守りたい暮らしに寄り添える仕事がしたい」、と思い一念発起し地域の保健師になりました。

最初は健康推進課で母子保健を担当しました。子どもたちの成長や子育てに寄り添えることは、とても大切な経験でした。

でも、そこで感じたのは、ママたちが困った時に周囲の人にヘルプを求めることの難しさ
その一方で、「言ってくれればサポートするよ!」という人たちも、実は裾野市にはたくさんいるということです。

そのどちらも互いに言い出せないのが、今の社会の課題なのかもしれないと感じました。
昔のように気軽に声のかけあえる社会をどうしたら再現できるかな、と考えていました。

現在は介護保険課で、主に認知症関連事業や、脳いきいき運動教室などの介護予防教室の企画を担当しています。

介護保険課 葛城保険師

ーーチームオレンジの発足のきっかけや目的を教えてください。

運動教室や健康講座などでシニアの方と関わる中で、皆さん認知症になることへの不安がとても大きいということに気づかされました。

もちろん、それを原動力に予防に取り組まれるのはとても良いことですが、なったらどうするという不安はなくならないのでできるだけ予防につとめる。

万が一なってしまっても、何とかなる!」と思える仕組みを作るのが、介護保険課の保健師の重要なミッションであると考えました。

自分が、多くの人が、認知症になっても続けたいことや守りたい暮らしは何か。それを考えた時に、私が真っ先に浮かんだのが「いつまでも行き慣れたお店に自分で買い物に行きたい」ということでした。

買い物は楽しみです。
認知症の人は、もの忘れなどから外出先でトラブルにつながってしまうこともあり、それを理由に外出や社会参加を諦めざるを得ない場合があります。

一方で、市内のスーパーやドラッグストア利用客の半数以上が高齢の人であるという現状からも、それを諦めなくてもよい社会体制作りは、活気ある地域の維持にも不可欠です。

そこで、ひとりでも多くの人をサポートできる、市民をまるごと包み込む大きな仕組みを作りたいと思い、この「認知症の方にやさしいお店 チームオレンジすその」の構想をたてました。

支援されるだけではない、互いに「ありがとう」が生まれる支えあう関係です。それにより、裾野に住む人が認知症になっても安心して暮らし続けられるまちの実現に、少しでも近づけられればいいなと思います。

ーー実際に地域で安心して暮らすための仕組みを教えてください

認知症の方にやさしいお店🍊チームオレンジは認知症の本人や家族と、店舗との間に古き良き、互いに顔の見える、馴染み客の関係を再構築することで、利用する側だけでなく、働く側も安心して暮らせるまちを目指します。

市内のスーパーやドラッグストア16店舗と市役所・地域包括支援センター・社会福祉協議会がひとつのチームを組み、官民連携を図ります。 この連携がチームオレンジ!です。

希望をかなえるヘルプカードを、本人と店舗をつなぐツールとして活用し、カードを持っている人がお店で安心してカードを使えるよう見守り、サポートします。
本人と店舗の間に行政(介護保険課)が入り、互いに声のかけやすい関係づくりをお手伝いします。

【具体的な活動内容】

1.  希望をかなえるヘルプカードの無償配布
希望される方に、介護保険課や地域の包括支援センターで、ヘルプカードとカードケース、キーホルダーを配布します。カードの作成もサポートします。

希望をかなえるヘルプカード

2.店舗との橋渡し
希望をかなえるヘルプカードを使いたい場所が加盟店(市役所含む)の場合、介護保険課や地域包括支援センターの職員などが、事前に顔つなぎなど橋渡しをサポートします。
いざという時の連絡先などを事前に伝えておくことができるので、安心です。

3.本人を中心にした、継続した官民連携
お店で特に気になることがある場合は、地域包括支援センターなどを通して連携し、本人や家族の思いを尊重しながら、適切な介護サービス等につなぎます。

4.加盟店舗の接客スキルの向上
加盟店舗内での、認知症の方への接客スキルの向上を図ります。
(チームに加盟するには、認知症について正しく知るための講座の受講が必要です。)

加盟店向けの認知症について正しく知るための講座

ーー発足に向けた担当者として、葛城保健師の想いはどのようなものですか、またこのプロジェクトをどのように進めてきたのですか

認知症の人にとって・・・認知症があってもいつまでも自分らしく暮らせるんだ、自分にできる社会参加を続けることが誰かの「ありがとう」につながっているんだ、ということに気づいていただき、自信をもってやりたいことを続けていってほしいです。

家族にとって・・・これから働きながら介護をする人、いわゆるビジネスケアラーが増えると見込まれています。すべてを家族で肩代わりするのではなく、ヘルプカードやチームオレンジでのサポートによって本人が自分でできることがあれば、本人にやってもらうということは、家族の支えにもなります。認知症を隠して家族で抱え込むのではなく、小さなサポートを集めて、家族の笑顔にもつながるといいなと思います。

地域にとって・・・地域のつながりが希薄になりつつある昨今、こうやって地域全体で目配り心配りができると、みんなが住みよいまちになると思います。チームオレンジは、支援されるだけではない、互いにありがとうが生まれる支えあう関係です。たくさんのありがとうがつながって、地域全体が元気でやさしさいっぱいになるといいですね。

ーーここまで事業を進めるのは大変な思いもあったのではないでしょうか

意味のあるチームにするには1つでも多くの店舗に加盟していただく必要があります。そもそも今までつながりがなかったスーパー・ドラッグストアと接点をもつこと自体手探りでした。

「この取り組みの意義をどれだけ伝えられるか」これに尽きます。
 全店舗にひとつひとつ足を運び、店長さんに説明しました。
ほとんどの店舗で「いい取り組みですね。前向きに検討させていただきます」というような返答をいただきました。

店舗との連携は難しいと言われる中、「裾野はなんと素晴らしいんだ!!」と感動しました全店舗回るのは大変でしたが、今思えばおかげで市内のスーパー・ドラッグストア全店舗の店長さんの顔が分かるようになりました。回ってよかったと思いました。

今後はコンビニエンスストアや、金融機関、交通機関など幅広い業種に広がって、どこに行ってもヘルプカードが当たり前のように使え、誰もが安心してヘルプが求められるやさしいまちになるといいなと思います。裾野は「今も、未来も、やさしいまち」です。

介護保険課の皆さん

もっと伝えたい!記事

◼️すそのびと

嘱託警察犬のマリナとななみの取材をさせていただきました。
すそのびと掲載始まって以来の“犬”が主役です。

今回のすそのびとのマークに”犬の足跡”を付け足したんですよ、
気づきましたか?

2頭とも中村さんの言うことを理解して、静かに会議室で取材させてくれました。

訓練士でもあり飼い主でもある中村さん夫妻は、25年間、災害救助犬と共に活動され,その後、警察犬の訓練士となり警察署からの要請で行方不明者や事件の捜査に出動しています。

毎年厳しい試験に合格しないと嘱託警察犬にはなれず、日々の訓練がとても大事とのこと。

カワイイ2頭の取材で私もテンション上がりましました!

中村さん夫妻
ななみ
マリナ

◼️令和6年度 教室・講座生募集

4月から開講する教室や講座の受講生の募集が始まります。

新しいことにチャレンジするのにはいいタイミングですよね。
健康づくりや趣味を広げるなど、ぜひ応募して趣味の幅を広げたり健康づくりに役立てたりしてください。

数ある講座の中で私が興味を持ったのは、「はじめての健康麻雀」です。
考えながら手先を動かすことは、脳の活性化・健康によいと聞きました……学んでみたいです。


これからも伝える伝わる広報を目指して、裾野のファンを増やしたいです。


この記事を書いた人

■眞田さおり
情報発信課で広報を担当しています。裾野の魅力を心を込めて伝えます。裾野のファンを増やしたい!

■今野功一
情報発信課で広報を担当しています。
裾野市の歴史を残す1枚を撮るために、シャッターを切りまくります。


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